私の手元に大正四年刊の外来語辞典がある。
この辞典に載っている言葉が、今で言うところの何なのか、一緒に考えてみませんか。
第一回目は、「A」から始まる言葉です。
1.Amendo(長音符号付きo)
2.Aisu-chi(長音符号付きi)
3.Akuchi(長音符号付きi)bu
4.Ananasu-sharibetsu
さて、どうでしたか。この辞典の各々の言葉の説明を見ながら考えていきましょう。
1.今でも辞書で「あめんどう」は見かけます。「杏類ノ核.」と説明があります。ポルトガル語のamêndou由来との事。恐らく、アーモンドですね。
2.アイスティーであることは予想がついたと思います。でも、説明が面白いんですよ。「珈琲,紅茶ヲ冷マシテ,果物ノ,煮汁ヲ加ヘタルモノ.」…chi(ティー)の定義が広いようですね。
3.説明は「能動的.活発ナル.」。英語のacutiveです。なーんだ、なんですが、大正の初めの頃の外来語辞典にあるとは、少し驚きました。
4.「「アナナス」ノ汁ヲ搾リ,「ブランデー」ヲ加へテ漉シ,砂糖ヲ混和シテ煮タルモノ.」。英語のananas sherbetであることには違いないのですが、「パイナップルシャーベット」というよりは「パイナップルジュース」ですね。sherbetについては、「S」から始まる回に、詳しく説明します。
では、今日はこのへんで終わりにします。
0コメント