前回は迷走していました。今回は「K」から始まる言葉の続きと、「M」から始まる言葉です。
1.Kompa;コンパ
2.Kuru(uは長音符号付き)su;クルース
3.Ko(oは長音府付き)ruhamu;コールハム
4.Mari-bisuketto;マリビスケット
さて見ていきましょう。
1.コンパ。「学生間ニテ,各々醵金シテ茶菓ノ類ヲ会食スルコト.」。 英語のcommpanyから来ているとのこと。コンパは古い言葉だったんですね。今は茶菓というよりは酒食ですね。
2.クルース。楽器なのですが、ご存じの方は、そういうものが大正時代の外来語辞典に載っていたのか、と思うかもしれません。「西洋絃楽器ノ一種;四絃ハ低音部ニ属シ,弓ヲ以テ擦奏シ,二絃ハ高音部ニ属シ,手指をヲ以テ弾奏ス.」。この楽器はウェブ上でも幾つか詳細な説明、動画が拾えるので興味のある方は探してみることをおすすめします。主にウェールズ地方で15世紀から18世紀に使われていたヨーロッパの古楽器です。ウェールズ語でcrwth、英語(イングランド)ではcrowd。crouthの表記もあります。バイオリンが弾けないので無理かなと思いつつも、ぜひチャレンジしたい楽器です。ヨーロッパの古楽器は面白いのがたくさんあります。
3.コールハム。「「ハム」ヲユデテ水ニ漬ケ,後大切ニシタルモノ.」。cold hamのことですが、「大切」って、どういうことなのでしょうか。大きく切るということなのかな。
4.マリビスケット。長音符号がついていないので、マリーではなくマリです。ただし、元となる英語はmarie biscuitです。「ビスケットノ一種ニシテ英国ヨリ舶来ス.」。marie biscuitの英語のウィキペディアを読みました。いわゆる日本の森永製菓のマリーのような焼き菓子は、イギリスで生まれ世界に広まり、世界中にマリーっぽい名前で存在しているようです。ちなみに森永製菓さんは1923年から発売し、2004年に商標を取得しています。この日本外来語辞典の発行は大正4年(1915年)ですので、まだ、一般名詞として認識されていたのでしょう。
今回もいろいろ迷走しました。辞典は面白い読み物ですね。それではまた。
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