今回は、「I」「J」「K」から始まる言葉です。
1.Irumine(iは長音符号付き)shon;イルミネーション
2.Jinfanderu;ジンファンデル
3.Kame;カメ
4.Karasu;カラス
5.kuro;クロ
外来語?という言葉が多くありますね。では見ていきましょう。
1.イルミネーション。今もこの語は使われています。でも、訳語では、飾光、花電気と言うのですね。 2.ジンファンデル。私はこの言葉を知りませんでした。「米国産ノ赤葡萄酒.酒精分多ク,渋味ヲ帯ビテ,甘味ナキモノ.」と書かれています。ワインの世界では有名なんでしょうか。
3.カメ。「西洋種ノ犬.」。comeの訛ということですが、これは、「英,米人ガ其犬ヲ呼ブニcome!(「来レ」)ト云ヒシテ聞キテ,其儘洋犬ニ名ヅクルニ至レルモノナリ.」の補足説明があります。ただし、このカメ外来語説にはいろいろ意見があります。元々方言で犬のことをカメと言う地域もあるようですね。
4.カラス。かあかあ鳴くあの鳥です。いや、さすがにこれは外来語というよりは、鳴き声から、たまたま外国語のカラス(例えばcraw)と音韻が似通っただけでしょう。日本外来語辞典でこの項を書いた方は、中英語、アングロサクソン語、古サクソン語、デンマーク語、中期低地ドイツ語、古期高地ドイツ語、中期高地ドイツ語、(現代)ドイツ語の、「カラス」を列挙しています。これらの古いヨーロッパの言葉が遠き島国に伝来していたとすれば、ロマンある出来事ですが…まあ、たぶん違うでしょう。
5.クロ。色の名前の黒のことです。あえて触れませんでしたが、この日本外来語辞典は、中国や朝鮮由来の語も外来語として記載されています。黒は朝鮮語またはモンゴル語由来とされています。黒や暗いは、その他の言語でも音韻が似ています。トルコ語、タミール語、パンジャビ語、tukiu語、マレー語、アイヌ語、グジャラート語、カルマック語、満州語、サンスクリット語での例が挙げられていました。
混沌とした、言語学よりの話になりましたね。日本語は起源もよくわかっていません。学術的に考え始めると根拠に欠けることが多いです。いにしえに思いを馳せるロマン、お遊びとして、軽くお楽しみいただけたら幸いです。
いろいろ調べてたら今夜も遅くなりました。では、このへんで。
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